家の顔ともなる外構工事ですが、気をつけておくべきポイントがいくつかある為それぞれのポイントについて紹介します。
①駐車スペースの大きさ
駐車スペースには、車の縦横の長さがあれば十分だと思いがちですが、実際には車の大きさプラス扉の開け閉めや人が通るために有効な幅の確保が必要です。車を買い替えたら駐車スペースが狭くて出入りしにくい、ドアが開けられないなどという失敗事例は意外に多いです。そのため、駐車場を作る際に、人が余裕を持って行き来できるスペースを設けておくと、後々車のサイズの変更があっても柔軟に対応することが可能です。
②水道の位置
外で水道や電気を使う場合は、どこでどのような目的で使うのかというシミュレーションがとても重要です。なぜなら、外の水道を設置する位置についての失敗は住むようになってから気づくことが多いからです。
家庭菜園などをするつもりがなくても、家の前に芝をはるだけで水撒き用の水栓が必要になります。勝手口付近に立水栓を採用して、ホースを使用すればある程度の範囲がカバーできるように感じますが、洗車のときにとても苦労してしまいます。そのため、駐車スペースの近くにも散水栓を設置しておくと便利です。
③コンセントの配置
庭でバーベキューをしたいときや防犯カメラを設置したいときには、コンセントが必要です。設計時に使う予定がなくても、コンセントを後から設置することは大変なため、外構プランを考える際は、周辺をリサーチしつつ、必要な箇所にコンセントを設置するようにプランニングしましょう。
④門から玄関までの夜間の暗さ
照明が玄関灯だけで夜になると家の周りが真っ暗になってしまったというケースも少なくありません。特に、暗い家では泥棒や不審者が下見や潜伏しやしくなるだけでなく、歩行の際に足元が見えにくいなどの安全面でも不安です。そのため、家の外構を考える際は照明プランもしっかりと検討しましょう。夜も明るい建物は必然的にセキュリティ面もアップします。
⑤フェンスや門扉の設置
門扉やフェンスがあることで隣地や道路との敷地を認識し、勝手に出入りができないように防止してくれる効果があります。しかし、フェンスなどがないことで、近所の子どもが遊びの延長で入ってくることや、不審者がのぞいてくることもあります。土地柄にもよりますが、最低限の対策はするようにしましょう。
⑥玄関アプローチの素材
門から住まいの入り口を結ぶ重要な役割を果たすアプローチですが、設置する素材によっては滑りやすくなってしまいます。晴れの日に滑るということは滅多にありませんが、雨や雪が降って濡れてしまうとツルツルと滑って危険なので、注意が必要です。濡れても滑りにくく、掃除がしやすい材質を選びましょう。
⑦ガーデニングの管理
住まいが新しくなると、庭を造って芝生やガーデニングを取り入れたくなるかもしれませんが、植物の手入れが苦手な方の場合、植物を放置しがちになってしまい、最終的には庭が荒れてしまう可能性も少なくありません。
初めのうちは庭のさまざまな場所にキレイな花や木を植えて管理する方も多いですが、一度管理を怠ってしまうとそのままズルズルと何もしなくなってしまうこともあります。
ガーデニングにはそれなりの時間が必要になるため、庭にたくさんの植物を植えたいのであれば定期的にそれらを管理できる時間が必要になることを考慮しましょう。
★まとめ
今回は外構工事の特徴と外構工事で気をつけておくべき7つのポイントについて紹介しました。新築の場合、どうしても後回しになりがちな外構ですが、外観は周囲からの印象や住みやすさを大きく左右する部分なので、しっかりと計画を立てることが大切です。また、失敗を防ぐためにも建物と同時にプランニングすることをおすすめします。